iPhone 6s・iPhone 6s plus(2015年9月発売)

2018年02月06日 17時56分

■故障リスク
 先行機種のiPhone 6、6 plusと外観はほとんど変わっていませんが、中身は長足の進歩をとげています。
 
・フレームはジュラルミン7000系
 iPhone 6以前の機種では、フレーム素材にジュラルミン6000系が使われていましたが、6sでは7000系ジュラルミンが採用され、軽量を保ちながら弾力性と剛性が高められています。
 
・高強度のガラスを採用
 ガラスについても、iPhone 6までのものを上回る強度のものが採用されています。ガラスの破損リスクは低下しています。
 
・高性能CPU・メモリ採用
 iPhone 6に比べて、CPUは70%、GPUは90%、パフォーマンスが向上しています。メモリのレスポンスも2倍。また、OSも低電力モードをサポートするようになっており、効率的処理により、省電力性能が高まり、バッテリーの長持ちにも貢献します。
 
・防水性もある?
 アップル社は公式には明らかにしていませんが、フロントパネルと本体の間に黒いゴム製のパッキン様の部品が貼り付けてあり、これがかなりの防水性を発揮します。iPhone 6までの機種と比べると、水濡れ・水没による故障リスクは低くなっています。
 
・その他の故障リスクは従来機と同じ
 Touch IDによる指紋認証機能を持つホームボタンを含め、スリープボタン、ボリュームボタン、マナースイッチは物理式。圧力や摩耗による故障はありえます。イヤフォンジャックコネクターも装備されており、カメラのシャッターとしても使えるなど多機能化。水の浸入や濡れたまま使用することによる誤動作も考えられます。
 
故障にそなえる
・AppleCareはあまり必要ではない
 発売直後に購入した人だと、本体製品保証はもちろん、AppleCareも期限が切れていることでしょう。もっと最近買った人、これから買う人はもちろんAppleCareを考えてもいいのですが、この機種についても非正規iPhone修理店での修理費用がかなり安くなっています。Appleストアや正規修理サービスプロバイダーでの正規の修理料金よりもはっきりと安い場合が多く、故障箇所が2カ所以上あるような場合を除けば、非正規店の方がお得です。
 
・フロントパネル保護シートだけは
 iPhone 6sは、iPhoneの全機種の中でもこわれにくい方です。フレームとガラスの強度が高いためです。ただ、iPhone 6s plusはひとまわり大きくなるので、落下時の衝撃が大きく、ややこわれやすいでしょう。
 それを考えると、耐衝撃ケースには入れたいところです。最低でもフロントパネル保護シートは必要でしょう。

修理のポイント
 こわれにくい方ではあるにせよ、フロントパネル破損を筆頭に、一通りの故障リスクはあります。iPhone 7以降になると故障しやすいところ自体を削減しているのですが、6sまではそうしていないので、ホームボタン以下の各ボタン、カメラ、イヤフォンジャックコネクター、ライトニングコネクターなど、故障の可能性は変わらずにあります。
 ただ、代替パーツが安くなっているので、修理は簡単です。身近にあるiPhone修理店で、安く早く直すことができます。